株式会社フェニクシーのインキュベーション施設「toberu 1号館」では、アート作品を館内に展示しています。居住者※が日常的にアートにふれることで、事業開発の着想が少しでも豊かになれば、という願いを込めています。インキュベーションプログラム第4期(2021年6~10月)は出口雄樹 / Yuki Ideguchi さんによる作品を展示しています。館内は非公開のため、オンラインで鑑賞できるよう動画で公開するものです。
【出口雄樹】1986年生まれ。東京藝術大学美術学部絵画大学院修士課程日本画専攻修了。2013年より渡米し、ニューヨークを中心に日本、アメリカ、フランス、ポーランド、インド、韓国、中国、台湾などで作品を発表。20年からは京都を拠点に制作活動を行う。岩絵具、墨などの日本画材とストリートアートに使用される缶スプレーを併用し描く方法は出口独自の技法で、19年にはマカオのリゾートホテル内の日本レストランに2.7×18メートルの巨大壁画を制作。様々な国での作品展示を経験し、明治以前と現代の間で日本美術に対する認識に断絶があることを実感し、古典絵画の再解釈を行い、モチーフや画材を含め、現代の状況と過去を跨ぐ新たな絵画制作を志向している。
※居住者:4か月間 toberu に住み込み、社会課題を解決する事業アイデアを磨く、フェニクシーインキュベーションプログラムの参加者(大企業の社員、研究者、大学生、法人経営者、起業家等)