既報のとおり、特定非営利活動法人アート・オブ・ザ・ラフダイヤモンズ(東京都、理事長:鬼頭秀彰、以下「ラフダイヤモンズ」)は8月1日、障がいを持つアーティストの作品を集めたオンライン・アート展「ザ・ギフテッド:多様性との邂逅」を、無料公開しました。開催期間は2020年12月31日までです。
本企画展は、(1) 障がい者アーティストの自立と社会参加を促進すること、(2) コロナ禍で実地開催が難しい中、特に活動が制限されている障がいを持つアーティストらの作品を、いつでも、どこからでも、安全に多くの方に楽しんでもらうことを目的としています。オンライン開催にすることにより、遠方のアトリエにある作品でも、地理的・時間的な制約なく鑑賞することが可能となります。アート鑑賞の垣根を低くし、地方の障がい者施設などが国内外から「来場者」を呼び込みやすくする仕組みを作る試みの一環です。
本企画展では、仮想空間で動きながら鑑賞できるVR展覧会のほか、Zoom等のウェブ会議アプリで使える背景画像の無料ダウンロード、展示作品の購入などが可能です。現在は作家5名の28作品が公開されていて、会期中に追加される予定です。
作家5名のうち1名が所属する京都市ふしみ学園「アトリエやっほぅ!!」アート班担当の中島慎也さんは、「知り合いもよくギフテッド展を訪れていて、周りは海なのでゆったりした気持ちになるようです。コロナの夏にぴったりの企画で、これからも多くの方が訪れることを願っています」としています。
本企画展のアートディレクターを務めた若尾尚美ラフダイヤモンズ副理事長は、株式会社フェニクシー(京都市、代表取締役:橋寺由紀子、以下「フェニクシー」)インキュベーション・プログラムの2期生として、2019年11月から4ヶ月間、フェニクシー施設「toberu」でアート・ビジネスプランを磨きました。
同プログラムで若尾のメンターを務めた京都大学総合博物館の塩瀬隆之准教授は、「開館時間も移動距離も気にせずアトリエを独り占めできるオンラインだからこそ、あえて30分確保してじっくり鑑賞してください。長引く自粛生活で不信ばかりが募る日常を離れ、社会包摂の空間に身をおいて英気を養ってください」としています。
本VR展覧会は、仮想空間アート展示プラットフォーム「Artsteps」(開発:ギリシャICT企業Dataverse Ltd)を利用しています。出展登録者数40,000人を超える同プラットフォームにおいて、本VR展示は公開1週間で最も閲覧数の伸びが著しい「トレンディング」出展として世界で5番目に位置づけられました(8月7日時点)。 大晦日までの会期中に、是非「ご来場」ください。
- 主催:NPO法人アート・オブ・ザ・ラフダイヤモンズ
- 企画協力:株式会社フェニクシー(2期生:橋本哲也、デザインコンサルタント:織田芳孝)
- 後援:SK Impact Fund, LLC(米国ワシントンDC、代表:久能祐子)
関連リンク・報道
- 本企画展「ザ・ギフテッド:多様性との邂逅」(VR展覧会もこちらから)
- 2020/8/21 プレスリリース全文(PDF)(問い合わせ先含む)