京都大学医学部生の吉川健太郎らは11月12日、妊婦特化型PHR*サービスを行う株式会社Famileaf(本社:京都府京都市、代表取締役:吉川健太郎、以下「ファミリーフ」)を設立しました。ファミリーフは京都大学発ベンチャーとして、産官学が一体となり、妊婦さんへの綿密なサポートの実現を目指します。
* PHR(Personal Health Record=個人の健康・介護・医療情報)
ファミリーフは孤独で不安だらけの妊娠期間を、赤ちゃんを家族に迎え入れる準備を行うわくわくした期間にし、誰もが安心して産める社会の実現を目指しています。病院や企業、行政との連携により、妊婦さんへのきめ細やかなサポートが可能となります。
設立背景
妊婦の3人に1人は35歳以上* であり、出産年齢の高齢化に伴うハイリスク妊娠の増加で妊娠中の健康管理の重要性は日に日に増しています。特に妊娠高血圧や妊娠糖尿病といった妊娠期の合併症は、予防・早期発見することが大切ですが、限られた回数の妊婦健診のみでは母子のリスクを早期から察知することは難しいのが現状です。
そこでファミリーフは血圧・体重・睡眠時間など、自宅で簡単に測定できる健康情報を記録してもらい、合併症やうつ状態の予防や早期発見に繋げるサービスを開発しています。
多くのデータを収集することで、妊娠期の身体的・社会的リスクの特定にも繋がり、母子のパーソナルデータも保管することができる電子母子手帳のような形で、日本のみならず、妊婦健診がまだ整っていない発展途上国も含めた世界中でこのサービスを使ってもらえるよう開発を進めています。
本サービスは、ファミリーフCEO吉川氏が同COOプラカル・サクセナ氏(京都大学工学部生)、同ブラジル事業本部長ラファエル・ロドリゲス氏(京都大学工学部生)と2019年11月から2020年3月まで株式会社フェニクシーのインキュベーションプログラム第2期生として磨いた事業アイデアがベースとなっています。
*出展:厚生労働省「令和元年(2019年)人口動態統計月報年計(概数)の概況」
サービス概要
- 自身の健康情報に基づいたサービス:妊婦のスマートフォンから集める健康データから健康状態やストレスの測定・分析を行い、妊娠期の大切な体の管理を行います。
- 連携機能:日々のデータはかかりつけ医や行政と共有。妊娠中の身体的・精神的不調の早期発見につなげます。また家族に母子の様子やサポート方法を共有することで、周りの人も妊婦さんの支援を行いやすくなります。
- インセンティブ:継続率等に応じて進んでいくことができる出産にむけた準備クエストを民間企業と共同で作成し、なかなか続かない健康管理を楽しく続けられるきっかけとします。
株式会社Famileaf CEO 吉川健太郎のコメント
「3人に1人以上が高齢出産の現在、妊娠中にリスクを抱えている妊婦さんの数も増えており、日々の健康管理の重要性が増しています。私たちFamileafは京都大学発スタートアップとして妊婦期のPHR(Personal Health Record)を活用したアプリを開発しています。コロナ禍で自身や子供の健康に対する不安が高まる全ての妊婦さんが、安心して日々の生活を送ることができるサービスを日本に限らず発展途上国を中心に世界に提供し、SDGs3『すべての人に健康と福祉を』の実現に貢献していきます。」
会社概要
- 会社名:株式会社Famileaf
- 所在地:京都府京都市吉田橘町32番地 toberu 1
- 代表者:吉川 健太郎
- 設立:2020年11月12日
- URL:https://fami-leaf.com
- 事業内容:妊婦特化型PHRサービス
関連リンク・報道
- 2020/12/25 PR Times プレスリリース「【京大発】妊婦特化型PHRサービス「株式会社Famileaf」設立のお知らせ〜パーソナルデータに基づいた助言で健康な妊娠生活をサポート、高齢出産のリスクを低減〜」