社会課題を解決する「大企業発ベンチャー」の創出支援と社会起業家の育成を行う株式会社フェニクシー(京都市左京区、代表取締役:橋寺由紀子、以下「フェニクシー」)は4月7日、一般社団法人ゼロ・ウェイスト・ジャパン(東京都新宿区)代表理事の坂野晶を、フェニクシーインキュベーションプログラムにおける特別参加枠「スペシャルフェロー」※1に受入れました。坂野は同日よりフェニクシー施設「toberu 1号館」に入居し、6月11日からは同プログラム第4期※2の参加者(フェロー)らと共同生活を始め、第4期の終わる同年10月中旬まで同施設を拠点とする予定です。坂野は、初の toberu 居住スペシャルフェローとなります(非居住も含めると2人目)。
◆ フェニクシー 代表取締役 橋寺由紀子 コメント
「坂野さんのこれまでの活動は誰もが知るところで、同じく社会課題の解決に向けたインキュベータであるフェニクシーで迎えられることを嬉しく思っています。資源・ごみ問題に挑む新旧フェローにとっては貴重な知見やヒントを得ることにつながり、それ以外のフェローにとっても「アイデアを事業化し社会的インパクトを最大化する」フロントランナーとの交流機会は大いに刺激になります。個人的には、坂野さんの持つローカル・グローバル両方の視点と発信力は、新旧フェロー及び私たちスタッフに、とても良い影響を与えるのではと期待しています。坂野さんには、リスクに寛容な空間「toberu」で自由に発想を拡げていただき、フェニクシーをバネとしてさらに飛躍いただきたいと考えています。」
◆ ゼロ・ウェイスト・ジャパン 代表理事 坂野晶(さかのあきら)コメント
「一度事業を始めて試行錯誤しながら走っていると、あるいは何かしらの社会課題に対して取り組みを始めると、なかなか立ち止まって十分な時間を取り、現在地を見直したり大きなビジョンを描きなおしたりする機会を得ることは難しくなるのではないでしょうか。私自身がまさに、ひた走った後に、バーンアウトまで起こし、立ち止まりつつまた動き出し、再度これからを考えていきたい、そんなタイミングで今回のご縁をいただきました。お声がけをいただいたご縁に大変感謝致します。改めて落ち着いて思考を深めたり、事業構想を練りなおしたり、その過程で関係者の皆様より多くの刺激をいただけること、相互に学べることを大変期待しております。」
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◆ 株式会社フェニクシーについて
フェニクシーは、社会課題を解決する事業アイデアと、それに取り組む起業家を育てることをミッションとしています。同社インキュベーションプログラムは、参加者(フェロー)がフェニクシー専用施設「toberu」に4ヶ月居住して各自の事業アイデアを磨き、新規事業創出や起業を目指す住み込み型のプログラムです。
※1 スペシャルフェロー:フェニクシーが、成長著しいベンチャー企業の創業者や経営者をスペシャルフェローとして迎え、広報を含む様々なスタートアップ支援を行うフェローシップ事業。2020年10月に開始した。1人目は新型コロナウイルス感染症ワクチンを研究開発するVLPセラピューティクス・ジャパン合同会社代表の赤畑渉博士。
※2 フェニクシーインキュベーションプログラム第4期:2021年6月11日~10月15日、toberu 1号館で実施予定。第4期参加者(フェロー)は内定済み、5月に公開予定。
◆ 坂野 晶(さかの あきら)について
兵庫県西宮市生まれ、鳥好き。絶滅危惧種の世界最大のオウム「カカポ」をきっかけに環境問題に関心を持つ。大学で環境政策を専攻後、モンゴルのNGO、フィリピンの物流企業を経て、日本初の「ゼロ・ウェイスト宣言」を行った徳島県上勝町の廃棄物政策を担うNPO法人ゼロ・ウェイストアカデミーに参画。理事長として地域の廃棄物削減の取組推進と国内外におけるゼロ・ウェイスト普及に貢献する。米マイクロソフトCEOらとともに、2019年世界経済フォーラム年次総会(通称ダボス会議)共同議長を務める。2020年より一般社団法人ゼロ・ウェイスト・ジャパンにて循環型社会のモデル形成・展開に取り組む。2021年現在、京都大学大学院 地球環境学舎 修士課程。
◆ 一般社団法人ゼロ・ウェイスト・ジャパン(Zero Waste Japan)について
Zero Waste Japanは、従来のリサイクルを中心にした「ごみにしない」モデルに加え、「ごみを生み出さない」モデル(循環型の生産・流通・販売モデルや、そのためのプロダクトデザイン )をグローバルスタンダードにすることを目指し、行政・民間領域の双方で、ステークホルダーと共に『ゼロ・ウェイスト』を実践する機会を創出します。