(ガーディアン社プレスリリースより抜粋)イギリス出身・京都市在住のケイトリン・プーザー(Caitlin Puzzar)は12月1日、子供が安心して生活できる社会の実現を目指し、株式会社Guardian(以下「ガーディアン社」、京都市左京区、代表取締役:ケイトリン・プーザー)を設立しました。 ガーディアン社は、小中高生の虐待・いじめ早期検知サービスを開発しています。実施済みの実証実験(2021~2022年、熊本市立小中学3校1,000人以上対象)及び実施中の実装試験(2022年6月~、同市立高1校約580人対象)を踏まえ、2023年4月の全国サービス開始を目指します。
近年児童虐待やいじめを苦にした若年層の自殺が増えています。未曾有の社会的影響を及ぼしたコロナ禍はこれまでの社会課題をさらに顕在化させ、特に子供達への心理的な影響は計り知れないといわれています。幼い子供達は虐待にあっていても、それがおかしいことだと認識するまでに時間がかかり、74%は誰にも相談していない、また誰かに相談するまで3年かかるとも言われています。日本は特に10代の自殺が先進国の中で特に際立っており、学校でのいじめや児童虐待のニュースが後を絶ちません。コロナ禍で不登校も増加しており、学校や地域社会で子供を守る取り組みの必要性がますます高まっています。
そのような状況の中で、ガーディアン社は「子供達が安心して生活できる社会の実現」を目指し、課外クラブや学校等においてアプリを導入し、いじめ・虐待早期検知を可能とするサービスを提供します。子供の心の健康と福祉を実現するSDGs目標の一つです。プーザーは、英国キール大学にて犯罪学を専攻した後、熊本市で英語助手ALTとして勤務したことがきっかけとなり、いじめ・虐待早期検知を可能にすることによって子供の命を守る決意を固めました。現在、株式会社フェニクシーのインキュベーションプログラムに参加しながら事業開発に取り組んでいます。
共同創業者・代表取締役 ケイトリン・プーザーは次のように述べています。「いじめ・虐待といった社会課題を解決するには、地域社会や学校、コミュニティのメンバーが当事者としてこの問題に取り組むことが不可欠です。その中で少しでも早く子供達のシグナルを見つけ、対応できる機関や大人たちに知らせ重大な問題となる前に支援ツールを提供する「架け橋」となることが重要と考え、ガーディアン社を設立しました」
こども家庭庁の発足を踏まえ本格サービス提供前に、現在熊本市の市立高1校で実装試験を進めています。実装試験への参加や本サービスに関心のある全国の小中高校からのお問合せをお待ちしています。(以上抜粋)
参考記事・リンク等
- 2022/11/30 【動画】 事業ピッチ:ケイトリン・プーザー|株式会社Guardian(ガーディアン)|子供の虐待やいじめを早期に検知するサービス/フェニクシー7期キックオフミーティング【日本語|英語】
- 2022/10/24 在日英国商業会議所2022ブリティッシュ・ビジネス・アワード2部門にノミネート
- 2022/5/27 京都スマートシティ推進協議会 「令和4年度スマートシティ推進スタートアップ支援補助金の選定結果」(ケイトリン・プーザー採択)
- 2021/3/8 熊本日日新聞 「いじめ虐待、アプリで検知 熊本市の英国出身ALTが開発」(875字)